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<<   作成日時 : 2007/02/04 20:00   >>

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 中国出張中の話。広州で、中国資本の樹脂加工工場を訪問する機会があった。この会社は日系の自動車や電機会社の下請けをしている会社だ。工場を見て、中国の会社にしては、清潔で、管理が行き届いている印象を受けた。案内してくれた人に、「やはり日本のユーザーがうるさいからですかね」と質問したところ、「そうですね。でも昔はひどいもんでしたよ」という。この会社には日本人が一人いて、この人が日本型の工場管理を植え付けたのだそうだ。何でも、元ホンダにいたOさんという人で、「本田宗一郎の11人の仲間」のうちの一人なのだそう。

 その人の話によると、不十分な工場管理を立て直すために経営者から迎えられたのだが、最初は、この日本人の言うことを、社員たちはほとんど聞こうとしなかったそうだ。
 そこでOさん、何をしたか。中古のホンダアコードに乗ってやって来て、社員たちの前で、車を自分でバラバラにしてしまった。そして、「お前ら、これを自分で元通りにできるか」。
 あっけにとられる現地の社員たちを尻目に、Oさんは一人で黙々と作業をはじめ、ついには元通り車を組み上げてしまった。度肝を抜かれた社員たちは、それ以来、Oさんを尊敬して、従うようになったという。

 すごい話だ。このエピソードには2つの重要なポイントが含まれている。一つは、一人で車を解体し、全て組み立てるということに必要な、車についてのトータルな知識をすべてOさんが持っているということだ。今は分業化が進み、メーカーにいてもその一部の技術しか知らない、という人が多い。一昔前の日本人の一流技術者は、こうしたオールラウンドの知識を持っているのだ。

 もう一つは、機械、電気系統その他にまたがる、工業職人としての正確な技術である。
 しかしカッコいい話だ。自分も、自分の仕事の分野の「アコード」をバラして、組み上げることが出来るか?自問自答したら、全く未熟だと思う。
 帰り際にOさんに挨拶だけさせていただいた。60過ぎの彼は、予想通り、泥臭さの中に凄みを秘めた、小柄な日本人だった。








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