「逆転裁判」にハマる

 いいトシをして、ゲームにはまっている。
 「逆転裁判」というゲームで、誰から教わるでもなく、携帯電話のiモードを見ていて見つけたものだが、これがめっぽう面白い。
 中身は「探偵編」と「法廷編」に分かれていて、「探偵編」では主人公の弁護士が、依頼人の無罪を立証するために、殺人事件現場で証拠を集める。関係者に聞き込みをしたり、現場を調べたりしながら証拠を探すのだが、これがなかなか難しく、3日ほどこう着状態に陥ることもある。何度か試行錯誤の末、証拠を見つけたときの感動は格別である。
 「法廷編」では、「探偵編」で集めた証拠を用いて、証人の証言の矛盾を突いて行って、検事と戦い、裁判長から無罪を勝ちとるというものである。
 いいトシをして、はまっている理由は、仕掛けが凝っているのと、登場人物のキャラクターがよく描かれている点だ。すでにPart3に入っているが、飽きがこない。

 このゲームを通勤時間中に電車の中でやるようになってから、本を読まなくなってしまった。キリのいいところまでいったら、いったん中断しようかとも思うが、やめられるか心配だ。

 しかし、こういう世界を知ると、かつて小説や映画の世界で活躍してきた才能ある作家が、現在は、このように、ゲーム界に移りつつあるのかな、という気すらしてしまう。こういう「才能の投入先メディアの移行」という現象があるとしたら、これは今後の創作界にどのような影響を及ぼすのだろう?
 
 とここまで考えてきて、実はこの現象は、今に始まったことではなく、昔から延々と起こってきたことではないか、と気がついた。現在「古典芸能」といわれているものは、かつては時代の流行だったわけである。
 ということは、小説も映画も古典芸能に?それにゲーム界がとって代わる?
 ありえないことではない。最近は映画館がつぶれてパチンコ屋ができる。ケータイの普及で少年漫画誌の発行部数が激減。まさに現象を裏打ちしているではないか。
 これからいったいどうなるのだろう・・・ということは深く考えずに、今日も「逆転裁判」にハマっている。













 

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